割れたホイールは修理できないの?
仮に、割れた部分を溶接で直したとしても、目に見えないクラック(ひび割れ)が残る可能性があり、強度不足が懸念されます。
私が知る限り、ホイールの専門誌などでも割れたら買い替えをお勧めしているはずです。
スポーツでは「相手の弱点を攻めろ」という事があります。
なぜか、金属もこれをやってしまいます。
小さな傷と考えて侮ってはいけません。
普通の状態であれば均等に負荷が加わるのですが、クラックがあれば、そこに他の何倍もの負荷が発生します。
専門的にはこれを”応力集中”と言います。
ダムが小さい穴で決壊したり、大型輸送機が小さな傷の修理を怠って大きな事故を起こすのも同じ原理です。
さらに厳密に言えば、"残留応力"も発生します。
一度、歪んだ金属は直ったように見えても内部の組織が歪んだままであり、そこに小さな負荷が加わり続ける状態です。
そのため、メーカーが金属製品を鍛造などで製造する場合、残留応力を取り除くための工程を設けている程です。
割れの大きさや溶接によって状態は異なりますが、いずれにしても、間違いなく新品より強度が低下します。
(この説明は複雑なので割愛します。店長は元自動車部品開発の技術者なので、もっと知りたい方はお聞きください。)
もちろん、この傷により事故が発生する可能性は極めて小さいです。
しかし、自動車はこの極めて小さな可能性を発生させない事を考慮して作られています。
そのため、当店では安全を最優先に考え、買い替えをお勧めしています。
⇒ あれこれ知識
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